試合後、リバーでの初練習。みんなから『おめでとう。がんばった。』と拍手。
MUFGジュニアテニストーナメントは、グレード1(G1)の全国大会。ベスト8のポイント【512ポイント】が加算される。
準々決勝:VS 愛媛県 新田高等学校 丹下颯希選手 第8シード 2-6 6-1 3-6 で惜しくも敗退。力は互角。勝敗を分けたのは、ビッグポイントの逃したわずかな差だった。
準々決勝の試合から主審と線審がついた。線審の『アーーウト!』の大声に大沼くんはちょっとびっくり。
1セット目 1ゲーム目から打ちに行った大沼くんのボールを、丹下選手はほとんどひろって返してくる。コーナーを狙ったボールもライン際のボールも、甘くならずにしっかりと返される。どこに打ち込んでもことごとくひろわれ、先にミスが重なり 2-6 と先取される。大沼くんは、コートチェンジやセット後に必ずノートを開いて戦術を確認している。今置かれている状況を落ち着いて分析している。1試合目から、前日コーチと考えた戦術のいくつかのパターンを 自分なりの言葉で書き記したテニスノートが今までも大きな味方だった。
2セット目 作戦変更。打ち込んでいたギアを落として、ラリー戦に持ち込む。ギアを落としたことでほとんどミスが無くなり、逆に相手が先にミスを重ね 6-1 でファイナルセットへ。追いついた勢いのまま1-0とサービスキープ。このまま先にブレイクチャンスを、との読みが大きくはずれてしまう。2セット目のラリー戦では分が悪かったため、相手がギアを上げて打ち込みにきた。相手が戦術を変えたのに対して、大沼くんは2セット目のまま、ギアを落とした相手のボールに合わせ打ちの ラリー戦を継続してしまった。その結果、ことごとく相手に主導権をとられ 2ゲーム・3ゲームと連取されてしまった。しかも、2ゲーム共デュースで取りこぼしてしまい 1-2。ここから大沼くんも作戦変更。ギアを上げて打ち込み、全開でのラリーの応酬。大沼くんが打ち勝ち、2ゲーム連取して 3-2。相手のサービスゲームでファインプレーもあり 3-3。この7ゲーム目が大きな山場だった。サービスゲームで40-15 とビッグポイントが巡ってきた。ここで相手がスーパーショットを打ち込みin。ここから強気なショットで攻められ4ポイントを連取され 3-4。そのまま相手がゾーンに入って攻めきられ 3-6で敗退。
今大会を通して、新たな課題がみえてきた。この大会では14歳の大沼くんは、来年またチャンスがある。頂点がみえてきた。
負けたとはいえ、全国ベスト8の成績は素晴らしい。自分に厳しく、不断の努力を惜しまない大沼くんの姿勢が実を結んでいるのだろう。ある日の夕方、土手をひとりで走っている大沼くんをみかけた。まだリバーのレッスン時間前だった。後日『自主練で毎日走っていて偉いね。』と声をかけると『勝つためには、人より努力しないと無理だから』とさらりと言ってのけた。芯のあるこの姿勢が心身を強くしているのだろう。
リバーからは、昨年の松尾くんに続き2年連続で全国ベスト8。3年前『全国大会に連れて行ってもらうことが夢』と語っていたかずコーチ。大沼くんが『自分がその夢を叶えます。』と昨年の全国ジュニア選手権で実行してくれた。今年はさらなる成績を残し、かずコーチは『2年連続でベスト8、こんな素晴らしい舞台に連れてきてくれてありがとう』と語っていた。レッスンのたびに『どうだった?』と大沼くんの応援をしてくれた皆様、ありがとうございました。
4/11(木) 大会3日目:3回戦 VS 神奈川県 レニックステニススクール 笹元紀吾選手。6-2 7-5で見事に」勝利し、全国大会自己最高 ベスト8へ。4/11夕方からの準々決勝に進出する。笹元選手は 2018全日本ジュニア選手権ベスト4、関東ジュニア選手権準優勝、関東ランキング3位の強者。大沼くんとは 2018中牟田杯全国選抜ジュニア関東予選で対戦、ファイナルで負けている相手。リベンジをかけた戦いに勝利した。
笹元選手はボールの采配が上手く、相手をコースに動かし自分のリズムを整える。リズムが合うと全てエースをとってくる完璧で素晴らしい選手。唯一弱点と思われるのは、リズムが合うまでは多少のミスがある点。スロースターターかもしれない、との前提で作戦をたてた。
1セット目、1ゲーム目のスタートから大沼くんが全開で飛ばし、クロスに徹底して打つこと。この作戦が功を奏し、打ち合いに勝ったのと相手のミスとがあり、1セット目は相手がリズムをつかむ前に一方的に押し切って 6-2で先取。2セット目、大沼くんの打つボールにタイミングが合ってきて簡単には取らせてもらえなくなった。0-1 と先取された時点で大沼くんは作戦変更。ボールのスピードを落として、山なりトップスピンロブとスライスを使って、相手の打つタイミングをはずす。そのタイミングに相手が慣れたら、打って打って大沼くんのタイミングでうちまくる。この繰り返しで何とか相手にリズムをつかませないようにした。1-1 1-2 2-2 2-3 3-3 と1ゲームを追いかけるシーソーゲーム。大沼くんサービスの 3-4で 0-30から フラットサービス4本連続エースで 4-4 ピンチをしのいだ。さらにお互いサービスキープで 4-5 5-5。終盤は打ち込む作戦を立て、大沼くんはラリーで主導権をとろうとするが、すべて返される。長いデュースを打ち抜いてとり 初めてのサービスブレイクで 6-5。大沼くんサービスでの12ゲーム、相手が消極的になって甘いボールとミスが重なり 7-5で勝利。終始落ち着いた試合展開と集中力が全く途切れなかった、素晴らしい試合展開だった。
準々決勝 VS 愛媛県 新田高等学校 丹下颯希選手 第8シード
4/10(水) 大会2日目:2回戦 VS 埼玉 むさしの村ローンテニスクラブ 平川朝陽選手 14歳 本大会第14シード。6-0 6-1で見事に勝利。ベスト16。朝からどしゃ降りだったが試合は強行された。平川選手は全国中学生大会でベスト16。バックをひたすら狙ってくる相手。かずコーチと大沼くんの前日作戦→①相手が回り込んでフォアを打ったところを、バックのストレートでカウンターを狙う。②大沼くんがバックでミスをする前に、相手のシュート回転がかかっているボールを先に上からたたく。回転数の多いボールをフォアでたたける機会がいっぱいあるので、バックをひたすら狙われてミスをしてしまう前に、たたいて主導権をつかむ作戦をたてた。
1セット目 2ゲーム目に長いラリーが続くデュースがあった。そこを打ち切った。3ゲーム目、相手のサーブを打って打って有無を言わせないほど打ち込んだ。打って決めて 打って決めてと、ここで大沼くんが『覚醒』した。ゾーンに入ったのがわかった。相手もなんとか1ゲーム取ろうと、1セット目後半には打ち込んできたが 雨の影響もありことごとくミス。6-0で1セット目を先取。2セット目、相手が作戦変更、緩急をつけてきた。(ポワーン、打つ、ポワーン、打つ)1ゲーム目、この作戦で大沼くんのミスが重なり0-1。2ゲーム目は、ポワーンとあげてきたボールを大沼くんが上からたたいて主導権をとり、2ゲーム連取で2-1。4ゲーム目からは、相手が連続で打ち始め、それが全部入ってきた。大沼くんもスピードボールで返し、お互いスピード勝負の展開。大沼くんがほとんど打ち勝ち4-1。ここで、何をやってもダメ、と相手の心が折れたのを感じた。そのまま6-1で勝利。前日の作戦が見事なほど的中した試合だった。
4/11(木) 3回戦の相手 神奈川県 レニックステニススクール 笹元紀吾選手。笹元選手は 2018全日本ジュニア選手権ベスト4、関東ジュニア選手権準優勝の強者。大沼くんとは 2018中牟田杯全国選抜ジュニア関東予選で対戦、ファイナルで負けている相手。リベンジをかけて戦う。
4/9 大会1日目:1回戦 VS 富山県 富山国際大学付属高校 塚田昴大選手 6-0 6-2で見事に勝利。1ゲーム目から落ち着いて相手のボールを見極め、自分のペースにもっていった。1セット目0ゲームでとったが、集中力を切らさず終始崩れることのない安定した試合運びだった。現在ベスト32。4/10(水)2回戦の相手 埼玉 むさしの村ローンテニスクラブ 平川朝陽選手 本大会第14シード。
4/8 MUFGジュニアテニストーナメント2019が、4/9~4/13 愛知県名古屋市 東山テニスコートで開催されます。種目は、16歳以下男女シングルスのみ。各県1名とドント配分による64人の出場者。栃木県からは、県予選を優勝した大沼くんひとりだった。64ドローの中で、ほとんどが15歳・16歳。大沼くんと同じ14歳での出場者はわずか11名。
4/8 朝6時台の両毛線で出発、新幹線で名古屋へ。小田急線での電車のトラブルに驚いたが、新幹線には全く影響なく11時30には名古屋に到着。夕方には、主催者による選手・コーチのミーティングがあった。
4/9(火) 1回戦の相手:富山県 富山国際大学付属高校 塚田昴大選手